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コロナなんかに負けない家計見直し術~住宅購入編~

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コロナの影響で収入が減り家計が苦しくなったという人もいれば、あまり影響がないという人もいます。
しかし、思いもよらぬ「まさか」が世界中を襲ったことで、先々を考えたライフプラン設計が必要だと認識された人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は先の長いローンを組む住宅購入時の注意点を考えてみたいと思います。

借りられる金額より返せる金額

先日住宅購入の相談にいらしたご夫婦がいらっしゃいました。
ご主人は上場企業の会社員で今回コロナの影響はほとんど受けておらず、今のところの収入は安定しているとのことでした。
奥様は妊娠中ではありますが、看護師でしっかりとした収入があります。
ご夫婦は、住宅メーカーに頭金500万円の予算で家を建てる相談に行ったところ、総額6000万円の土地と家を提案されたそうです。専属のFPからは2人の収入なら5500万円の住宅ローンを組めるし、35年の返済計画で全く問題ないとのアドバイスを受けたそうです。
ちなみに、このあたりの一戸建ての相場は土地と家で3500万円前後です。相場に比べるとずいぶん高い提案ではありました。
ご夫婦は本当にそんなに高額なローンを組んで返済に問題がないのか不安があり、私に相談に来たのでした。
私の答えはNOでした。なぜなら、月々の返済が96,000円、ボーナス時の加算額が33万円、完済年齢が夫72歳は、今後のご夫婦のライフプランを考えると重荷になる返済額だと思ったからです。
現在のご夫婦の職業と年収では、確かに借りられる金額かもしれませんが、無理なく返済していける金額とはかけ離れていたのです。
住宅メーカのFPは借り入れができる金額で話を進めていたようですが、生活や老後を考えると借りられる額と返せる額はイコールではないということになるのです。

一人でも返していけるのか?

そもそも、出産後は当面仕事を休んで子育てに専念したいという奥様、そして2人目のお子様も早いうちに欲しいとご夫婦で話し合っているとのことでした。奥様は子育て後も職場復帰しやすいのと安定収入が見込める職業ではありますが、場合によっては5~6年は収入がない期間ができるかもしれません。
しかし、住宅メーカーの専属FPはパートでも高収入が得られる職業だから、いざとなればパートでも働けば返済には困らないとアドバイスがあったようです。
しかし、子育ては親の気持ちや子供の状況によっては働けないこともあるわけです。
そうなると、奥様が仕事復帰が遅れても、ご主人一人の収入の範囲だけで住宅ローンが返済でき、生活ができる計画をたてなくてはならないのです。
今の収入より今後の収入にしっかりフォーカスをあてる必要があるのです。

ボーナスをあてにしない返済計画をしましょう

また、ボーナス時の返済の加算額が大きいことがリスクにつながることもあります。
なぜなら、ボーナスが必ずしももらえるものとは限らないからです。今回のコロナの影響で某旅行会社は冬のボーナス0にすると発表しました。勤務先が減収すればボーナスにダイレクトに響きます。
35年という長期間ボーナスを当てにできるという確証はないのです。特に60歳を越えてのボーナスの見込みがどこまであるかも疑問です。
出来れば、ボーナスはなるべく今後の預貯金に回すか、学資金やレジャー費や趣味のためのお金として位置づけしておいた方が今後ボーナスが減ったり無くなったりしても、返済がきつくならないのではないでしょうか?
もし、ボーナスに余裕があるのであれば、繰り上げ返済の資金にあて、72歳までのローン期間を短くする意識を持っても良いと思います。

賃貸ではかからなかった費用も念頭におきましょう

持ち家や土地を持てば1回だけではありますが数十万円単位で取得税がかかります。
また、毎年固定資産税の支払いもしなくてはなりません。一戸建てであれば庭の手入れの費用負担がありますし、今後の修繕やリフォームのための費用を毎月少しずつよけておく必要もあります。マンションであれば管理費の他に、管理組合の規約の元、定められた修繕積立費を支払わなくてはなりません。
持ち家になると光熱費も多くなります。居住空間が広くなれば、基本料が増えたり、使用量も増えるからです。
ほかにも火災保険や家財保険の保険料の負担も増します。
家賃代がもったいないといって、持ち家を持とうとすることは悪い事ではありませんが、ローン以外の費用負担がどのくらいあるかを把握する必要があります。

最後に

住宅取得の際は、当初予算より建築中に変えたいことが起きたり、追加工事がどうしても必要になったりで、当初予算を上回ってしまうこともありますので、頭金の他にある程度の余裕資金を準備する必要があります。
また、せっかく手に入れた夢のマイホームが生活の負担にならないように、ローンの支払いが滞って手放すことのないように、自分たちの生活スタイルに沿った資金計画をたててから購入することをお勧めします。

廣木智代

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